2020年1月24日、テニス全豪オープン(オーストラリア・メルボルン)で、世界67位のコリ・ガウフ(15=米国)が女子シングルス3回戦で連覇を狙う世界4位の大坂なおみ(22)にストレート勝ちしました。
ガウフ選手は、2019年のウインブルドンでは、史上最年少の15歳3カ月で本戦に出場し、1回戦では元女王のビーナス・ウィリアムズ(米国)を破っています。
コリ・ガウフ選手とは一体どんな選手なのでしょうか?
こちらでは、ガウフ選手のプロフィールと周囲からの評判についてまとめてみました。
コリ・ガウフのプロフィール
名前 | コリ・ガウフ(Cori Gauff) |
生年月日 | 2004年3月13日 |
出身 | アメリカ合衆国・ジョージア州アトランタ |
身長 | 176cm |
利き手 | 右 |
バックハンド | 両手打ち |
愛称はココ(Coco)。4歳の時に全豪女子シングルス決勝を見て、テニスに興味を持ち、7歳からテニスを始める。
その後テニス環境の整っているフロリダ州に移住。2020年現在、テニス歴は8年。
父親のコーリーさんが最初のコーチ。
大学でバスケットボール選手として活躍した父親と、陸上と体操の選手だった母親という点からもその身体能力の高さが伺えます。
コリ・ガウフの周囲からの評判
元世界ランキング1位のセレーナ・ウィリアムス(米国)は、ガウフについて次のように語っています。
一緒にオフシーズンを過ごしたガウフを「性格からプレーまで、とにかく全体的に驚かされる」「本当にものすごいと思う」「コートの中でも外でも、15歳の時の私のレベルは彼女に遠く及ばない。程遠かった」と称賛し、「最近の子たちは育ち方が違うから分からないけど、今の彼女のように賢かったり、しゃべれたりすることは到底なかった」「感心する」と続けた。
AFP BB NEWS
また、史上最年少で全日本テニス選手権に優勝した谷澤英彦氏は次のように分析しています。
彼女の両手打ちバックハンドのテイクバック(写真)を見てください、ラケットを立てて構えています。そこから前足を浮かしてボールを捉えにいく姿は、まるで野球のバッティングフォームのよう。ラケットの加速に十分な円運動とボールにスピードを与えるための、合理的な準備ができています。
また、打球後は踏み込んだ右足を中心にして前へ向き直すボディーターンが非常にダイナミック。まるで右足を針にして、左足のペンで円を描くコンパスのような、綺麗なボディーワークができ、回転運動で生まれた力を無駄なくボールに伝えられるのです。身体の線はまだ細いのですが、力の使い方・伝え方がとても上手で、それが上位選手を脅かす原動力になっています。
THE DIGEST
大坂なおみ選手とのエピソード
ガウフ選手は、2019年9月の全米オープン3回戦で大坂なおみと初対戦し敗退してしまうのですが、その時のエピソードから、二人の関係が甲斐見えます。
大坂は、昨年のウインブルドンのロッカールームでガウフを見た時、かつての自分の幻影をそこに見たという。「ジュニアから上がってきたばかりで、周りに知っている人は誰もいない。ヘッドホンをして誰とも話さずにいる彼女の姿を見て、『あ、こういう人知っている』と思ったの」
大坂がここで言う「こういう人」とは、もちろん大坂本人のこと。さらに遡るなら大坂は、5~6年前から、ガウフがフロリダのコートで練習している姿を見てきたという。まだ10歳にもならぬ少女が、他の人たちが来るよりも早くコートを訪れ、一人で黙々とアップをしている――、その光景は感心と共に、大坂の胸に焼き付いた。
だからこそ、先の全米オープンで対戦した後、大坂はガウフに「一緒にオンコートインタビューをしよう」と呼びかけ、ファミリーボックスの両親には、「ココを素晴らしい選手に育ててくれてありがとう」と涙ながらに謝意を述べた。
さらに最近でも大坂は、ガウフが父親からオンコートコーチングを受ける動画を、「これ見ると泣いちゃう」のコメントと共にリツイートしている。その動画が胸を打った訳を、大坂は「あの2人の姿は、私と父親を連想させる。彼女の父親の話し方などは、私の父を思い出させるの」と説明した。
一方のガウフも「私も、彼女と自分は似たところがあると感じた」と言い、「彼女が成し遂げていることはすごいし、私もいつかあのレベルに行きたい」と、大坂の今に自分の未来を重ねている。郷愁混じりの共感が、両者をつなぐ媒介だ。
THE DIGEST
大坂が「これ見ると泣いちゃう」というコメントと共にリツイートしたというガウフが父親からオンコートコーチングを受ける動画とは、こちら()でしょうか?
コリ・ガウフについてのまとめ
天才少女と呼ばれる15歳のコリ・ガウフ選手。大坂なおみ選手のライバルとしても、今後もますます目が離せませんね!!