冠水時にどうしても移動しなければならない場合は、長靴よりも底が硬くて脱げにくい運動靴を履くようにしましょう。
こちらでは、その理由と避難する際に注意するポイントについてまとめています。
ぜひ、命を守るためにご活用ください。
長靴ではなく運動靴を履いて移動する
冠水が発生し避難のために移動する際は、長靴だと水が入って歩きづらくなってしまうため、底が硬くて脱げにくい運動靴を履くようにしましょう!!
時間に余裕がある場合は、靴下を履く前にゴミ袋(ビニール袋)を履いて、膝のあたりでガムテープでとめてから、靴下を履き運動靴を履くようにすると、脚が冷えることや濡れることを防ぐことができます。
水がひざ上まで来ている場合の避難は危険
人は、水の中では思ったように動くことはできません。
浸水が50cmを超える時の避難は危険です。たとえ20cmでも、歩けなくなることがあります。
避難できない時は、できるだけ高いところへ行きます。自宅や頑丈な建物のできるだけ高い階に避難します。
ただし、土砂災害の危険もあるため、山側の部屋は避けるようにしましょう!!
杖で足元を確認しながら移動する
冠水時には、河川に流れ込むことができない雨水が下水路を逆流してマンホールから吹き出し、その威力でマンホールのフタが外れてしまうことがあります。
冠水時に移動すると、このようなフタのあいたマンホールや側溝、田畑などの落とし穴に気が付かずにはまってしまうことがあります。このような危険性を『トラップ』と呼んでいます。
大雨のなかを避難して、このようなトラップに落ちて命を失ってしまう人がいます。
このようなことからも、冠水の際はできるだけ移動せず建物の2階以上に上って洪水から逃れる『垂直避難』が呼び掛けられています。
しかし、どうしても移動しなければならない場合は、杖などで足元を確認しながら移動するようにしましょう。
冠水時の避難は、長靴よりも脱げにくい運動靴で!!についてのまとめ
こちらでは、冠水時に注意する点についてまとめました。
- 冠水時に避難のために移動する際には、長靴ではなく底が硬くて脱げにくい運動靴を履くこと
- 水位がひざ上を超える場合の避難は危険であること
- フタの外れたマンホールや側溝などのトラップにはまらないように、移動の際には杖を使うこと
併せて、冠水の際はできるだけ移動せずに建物の2階以上に上って洪水から逃れる『垂直避難』が呼び掛けられていることについてもお伝えしました。
慌てずに、命を守るための行動の参考にしていただければ幸いです。